【LOBO調査】焼津市管内景気調査(2023年1月)

やいづ動向調査新型コロナお知らせ

全国業況は、経済活動は回復も、コスト増で横ばい
先行きは、国内外の需要減退懸念から厳しい見方

 
焼津市内業況は回復も引き続きコスト増が重荷となっている
先行きはコスト増が続き悪化の見通し

 
※DI:Diffusion Index(ディフージョン インデックス=景気動向指数)の略。
各調査項目について、「増加」・「好転」したなどとする企業割合から
「減少」・「悪化」したなどとする企業割合を差し引いた数値で、企業の景況感の判断に使用する指数。

1月調査の傾向

全国の全産業業況DIは▲18.4(前月比±0.0ポイント)となった。建設業では設備投資や住宅関連の民間工事が堅調に推移し業況が改善した。また小売業では初売りが好調だった百貨店を中心に業況が改善した。一方、サービス業では年始の感染拡大で新年会のキャンセルが発生した飲食店が全体を押し下げ業況が悪化した。また製造業や卸売業では外需減退により受注数が減少した電子部品関連を中心に業況が悪化した。
 
焼津市業況DIは▲26.7(前月比+12.2ポイント)と改善した。宿泊業の業況は改善しているが、全産業にエネルギー価格・原材料価格の高騰による影響が収益を圧迫している。
2023年1月焼津市業況DI

付帯調査テーマ

・新型コロナウイルスによる経営への影響
・年度末に向けた資金繰りの状況
・2022年度の新卒採用(2023年4月入社)の動向

付帯調査の傾向

・「2022年度の新卒採用(2023年4月入社)の動向」は、焼津企業の約6割が新卒採用を実施したが、5割以上が計画通りに採用ができなかったと回答をした。
 
・「年度末に向けた資金繰りの状況」は、焼津企業の5割以上が「資金相談は現時点で必要ない」と回答し、金融機関と相談を行った焼津企業からは「資金調達や条件変更を受けた」という回答があった。

調査企業からの声

・コロナの影響よりもロシアや中国の動向による調達や海外顧客への対応に影響が出ている。(製造業)
 
・今期は原料が高値であるが、そもそも不漁で絶対数が足りない為、原料確保のために高値で質の悪いものを魚市場で買わざるを得ない状況が続いている。魚市場への支払いは購入後すぐに訪れる為、必然的に資金繰りが悪化する。(水産食料品製造業)
 
・4月には相当な賃金アップに取り組まなければ、社員の生活レベルを下げることになってしまうので、頑張りたいと思う。中小企業の経営は厳しい状況に突入していると思う。(ソフトウェア業)

リンク

・全国の調査結果はこちらから(日本商工会議所へ
・商工会議所LOBO調査とは(日本商工会議所へ